1998年11月25日水曜日

35mmカメラ

MAMIYA 6 automat

1955年オリンパス製D.Zuiko F.C. 75mm F3.5付きで当時定価¥29,500-で発売されたマミヤシックス・オートマットは歴史上特筆されるべきカメラだ!
というのは折りたたみ式カメラの中で事実上最初にセルフコッキング機構を搭載したからだ!
折りたたみ式のカメラは様々な形式のものが出現した。
もっとも代表的なものはツアイスイコンのイコンタシリーズやフォクトレンダーのベッサシリーズなどのスプリングカメラが挙げられる。
他にもいわゆるプレスカメラと言われるようなレンズボードをレールに沿って引き出すものや新旧プラウベルマキナのようなクラップ形式のものがある。
しかし、それらのカメラではボディとレンズとの位置関係が変化するために、その間の連動機構が省略されているものが多い。
操作性を向上させるための連動機構はレンズ付近でなくボディ側に備わるシャッターボタン,レンズの繰り出しに連動した距離計,そしてセルフコッキングである。
この3点を全て備えた折り畳みカメラがマミヤシックス・オートマットなのだ!

minolita auto wide

1958年に発売された世界初に露出計とシャッタースピードと絞が連動したカメラでシャッタースピードダイアルと絞ダイアルを回しながら露出計の指針合わせるという仕組である。
距離計はない。
レンズが35mmのワイドなので目測で充分ということ。
フイルム巻上レバーと巻戻クランクは露出計に追出されて底面にある。

●レンズ ロッコール35mm 2.8~22 4群6枚ガウスタイプ
●焦点 0.8~10 ∞ 1m 2.5m 5mにクリックあり
●シャッター シチズンオプチバール  B 1~500
●セレン露出計内蔵 LV6(f2.8 1/8)~17(f16 1/500) 絞り、シャッターに連動
●レバーワンストローク巻上げ クランク式巻き戻し
●フィルムカウンター 順算式自動復元
●ファインダー 逆ガリレオ ブライトフレーム付
●重量  710g

Canin F1

1971年3月、当時の一眼レフは1959年発売のNikon Fがプロ用としては圧倒的に主流で、CANONは一眼レフ市場では後れをとっていた。
遅れること10年余り、世界最高級システムカメラとして君臨していたNikon Fに対抗してCanonが放った名機がCANON F-1である。
CANON F-1は撮影条件に応じてレンズ・フィルターを含めると200種類を超えるさまざまなアクセサリーに対応したキヤノン初のプロ用一眼レフカメラです。
マウントには新たにあらゆる測光露出制御方式に対応できる各種の連動・自動補正機構を装備したFDレンズマウントを採用した。
露出計をボディに内蔵はNikon Fのみならず、その後継機であったF2でさえも成しえなかった快挙を達成していた点もF-1の革新的かつ大きなアドバンテージだった。

重量感だけでなく本当に頑丈で重い!まるで軍艦イメージだ!
レンズ交換だけでなくファインダーが交換可能
システム一式価格が当時で10万円、安い?

CanonF-1
標準FINDER
FD100mm f2.8
CanonF-1
SPEED FINDER
FD100mm f2.8
FOCUSING SCREEN D
FOCUSING SCREEN E
CanonF-1
WAIST LEBEL FINDER
FD100mm f2.8
CanonF-1
WAIST LEBEL FINDER
BELLOWS FL
FLM100mm f4.0

Canon PELLIX

1965年(昭和40年)4月発売のキャノン ぺリックスは何と言ってもペリクルミラーを固定したブラックアウトのない世界初の一眼レフレックス35mmカメラである。
ペリクルミラーとは20/1000mmの極薄マイラーフィルムを蒸着処理した半透明鏡である。
もうひとつ、特徴は一眼レフでのTTL測光である。
通常、一眼レフではリターンミラーがあってTTL測光が出来ないと言われていた。
それがペリクルミラーのお陰で可能になったのである。
ところが、このぺリックスはにも欠点がある。
それは影光量が1/3ほど減ずるのである。

PENTAX ME Super

1979年12月発売、世界一小さい超小型35mm一眼レフカメラ
撮影時だけ閉じるクイックリターンミラー
もちろん、レンズ交換も可能

・シャッター  セイコーMFC-E2 縦走りメタルフォーカルプレーンシャッター
・機械式シャッター  125X B 1/2000
・バッテリー  1.5V SR44 2個
・サイズ 131.5 × 83 × 49.5mm 460g

機械式シャッターを内蔵していますが、標準的な撮影は、やはり絞り優先オート
シャッターボタン周りのモードセレクトダイヤルでAUTOとMに切り替えられる。
Mにすると上下ボタンでシャッター速度が替えられる。

Leitz minolta CL

廉価版ライカとして企画され、minoltaと共同開発された。 CLのネーミングは、Compact Leicaまたは、Compact Light-weightとも言われているが、明確では無い。 コンパクト・ライカまたは、日本製ライカとして、名をはせたCLであるが、その生産年数はわずか4年だった。 基本設計ライツ、製造ミノルタである。 LEITZ minolta CLは日本向け、諸外国はすべてLEICA CLとして販売された。 このカメラの特徴はレンズ交換とファインダーサイズが連動することと一眼レフのようなTTL連動露出計内臓されていたことだ!

●発売;1973~1976年
●型式;35mmレンジファインダーカメラ
●レンズ;M-ROKKOR QF 40mm F2 4群6枚、ガウスタイプ、絞り羽根12枚、直進式ヘリコイド
●シャッター;フォーカルプレーン、機械式布幕縦走り、Xシンクロ付き1/60
●シャッター速度;1/1000・1/500・1/250・1/125・1/60・1/15・1/8・1/4・1/2・B
●ファインダー;ブライトフレーム式距離計連動、ファインダー倍率0.6倍、パララックス自動補正、40mm(常時表示)/50mm/90mmフレーム(自動切替)、シャッター速度表示(指針式)、露出計表示(定点式)、距離計基線長31.5mm
●レンズマウント;ライカMマウント(装着不可レンズあり)
●露出モード;マニュアル
●測光方式;TTLスポット測光、Cds受光素子、感度設定 ASA(DIN)25~1600
●撮影フィルム;35mmフィルム(コダックNo135)
●画面サイズ;24×36mm
●サイズ・重量;W121×H78×D54(40/2レンズ付き)、498g(40/2レンズ付き)
●電源;HD型×1
●その他;裏蓋着脱式、レバー巻き上げ1回(分割巻き上げ不可)、巻き上げレバーは露出計スイッチ兼用、レバー式巻き戻し、ホットシュー付き
●発売時価格;95,000円(40/2レンズ ケース フード付き)

minolta HI-MATIC F

1962年、米国最初の有人宇宙船フレンドシップ7のグレン中佐が宇宙から初めて地球の写真を撮ったカメラはアンスコ・オートセットだった。
これはミノルタがアンスコにOEM提供していたミノルタ ハイマチックの別名である。
セレン露出計搭載のAEカメラで露出の正確さと、ロッコールレンズの優秀さを買われて初の宇宙カメラという栄誉を得た。

1972年、それを小型化したハイマチックFを市場に投入した。
cds露出計と連動したセイコーESLシャッターを搭載、1/740の高速シャッターが売り物であった。
レンズはロッコール38mmで、その描写力は定評のあるところだ!
ファインダーは距離計連動、ブライトフレームはクリアーで非常に見やすい。
電池は水銀電池NR52を2個使うタイプだが、アダプターなどでLR44が代用可能である。
シャッターボタンを押すとシャリッと爽やかな音がする。